はみだしっ子

 

 

 

 

 

私には、中学生と小学生の2人の子供がいます。

 

中学生の娘は、勉強している時間が一番長く、それ以外は洋楽を聞いていたり、絵を描いたりして過ごします。小学生の息子は、6年生になってゲームデビューをし、今はもっぱらゲーム、ゲーム、です。

 

私が彼らと同じ年の頃は、マンガを読んでいる時間が圧倒的に長かったです。勉強なんて全くせず、気に入ったマンガを繰り返し読みました。

 

当時ハマっていた作品は、三原順先生の『はみだしっ子』。ご存知の方いらっしゃるでしょうか。花とゆめで連載されていました。作品の主人公は、それぞれの事情で大人と生活していませんでした。子供だけで生きていく、グレアム、アンジー、サーニン、マックス。

 

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暗く、重く、哲学的な作品だったのに、なぜ当時の小中学生から絶大な人気があったのでしょうか。今の子供達が、あの作品を読むとは…とても思えないのです。

 

時代背景かもしれませんが、おそらく当時の子どもの方が、より強く…

 

『大人はわかってくれない』

 

というジレンマを抱えて、思春期を過ごしていたのかもしれません。

 

 

キャラクターが魅力的で、誰のファンか?で意見は割れました。グレアム派、アンジー派、サーニン派…などという言葉が生まれたくらい。

 

私は断然、一番年上だったグレアムが好きでした。一番落ち着いていて…一番根暗で(笑)複雑なものを抱えた子どもでしたね。大人びて見えていたけど、最終的には一番こじれたかな。。。(アンジーの方が大人)

 

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はみだしっ子の世界観は、思春期の私に多大なる影響を与えました。セリフが凄くてですね、、、子どもから出る言葉とは思えない深さでした。『はみだしっ子語録』という名言集が出版されたくらい。

 

そんなにハマっていた『はみだしっ子』でしたが、大人になる頃にはすっかり忘れていました。

 

それが5年くらい前に、ふと…

三原順先生は、あの後どんな作品を書いたのかな?読んでみたいな。と思い、ネットで探したら…

 

なんと、1995年に42歳という若さでお亡くなりになっていました。

 

それを知って直ぐに購入したのが、ムーンライティングシリーズの『sons』です。

 

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一巻が何処かへ行ってしまった…💧

 

これまた、凄く面白くて…。

はみだしっ子ほど暗くはないのですが、やはり葛藤を抱えた複雑な人間ドラマ、哲学的!!そしてやっぱり私が好きになったキャラクターは、主人公のD.Dではなく、叔父のウィリアム(←内面が捻れている)

 

人は、自分の中にあるものに対して反応しますから、、、、

 

 

私も捻れて、複雑で、暗いのでしょうか(笑)!!

 

 

 

…引越しが多くて、全巻持っていた『はみだしっ子』が何処かへ消えてしまったのですが、あらためて、今の自分で読み返したいな、と思いました。

 

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