ハートを開く前に

 

 

 

ハートを開けばいいのはわかるけど

どうすれば開けるか、わからない

 

今回は、そんな方の為に書いてみます。

 

 

ハートを開く前に

なぜ、ハートが開けないのか…?

 

 

ハートを開けない理由は

『目の前の現実に対して、心が挫けている』からですよね。

 

 

そして、なぜ挫けるかと言うと

『外側の世界に傷つけられた』

『外側の世界から幸せを感じられない』

『外側の世界を信用できない』

 

などなど…、これまでの人生で、たくさん、外側の世界から嫌な思いをさせられたからです。

 

 

最初からそうだったわけではありません。

 

 

この世にやってきた瞬間に、外の世界があなたに対して傷を負わせたら、あなたは今ここに生きていません。

 

親に限らず、あなたの身体が誰かの手に触れ、あなたを抱き入れてくれた現実があって、あなたは今ここに生きています。

 

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹が空けば泣き、オムツが気持ち悪ければ泣き、思いのままに表現して生きています。

 

それらを全て受け入れてもらえていれば、どんな自分であっても、自分の存在そのものが、この世界に受け入れられて当然なのだと受け取ります。自己肯定感が確立され、外の世界を信用して生きるのです。

 

しかし、親であってもほとんどの人は、自分もまた心に傷を抱えた人間ですから、いつもいつも赤ちゃんの思い通りにはできませんし、自分の苦しさをぶつけたりもします。

 

そうしていくうちに、赤ちゃんは『自分のやったこが、親に喜ばれない』経験を重ねていきます。成長する毎に、そんな事実が増えていきます。自分が心のままに表現する事は、誰かの迷惑になると信じるようになります。

 

全開だったハートは、傷つきたくなくて少し閉じ始めます。親には親の気持ちや、都合があります。親なりに不器用な、歪んだ愛かもしれませんが、あなたに注いでいます。しかし、あなたのハートも全開ではないので、たまに直球の気持ちの良い愛が飛んできても、ドアに当たって跳ね返ってしまったりします。

 

成長する毎に、環境も変化します。親だけでなく、先生や、同級生の仲で、自分を発揮できない機会がたくさん、たくさん、やってきます。悶々としたものを抱えたまま、未処理の感情が潜在意識に蓄積されていきます。

 

思春期になる頃には、立派に魂と自我がかけ離れた状態になっています。心のままには生きられないし、そもそも自分の心のままって何だろう?と、本人がわからないくらいに重傷の状態になっています。とても、傷ついています。

 

 

もし人を信用して、ハートを開いても

受け入れられなかったら…。

怖くて、怖くて、たまらない

そんな事は絶対にできない。

だから、心を閉じる

 

閉じて、鍵をかければ

柔らかな自分の心の中に

ドカドカと乱暴に入り込む人も来ないから

安全だ。

 

時々、トントン…!と優しそうな音を叩く人がくるけれど、無防備にドアを開けたりしません。細心の注意を払います。

 

外は風が吹き

光が差しているかもしれないけれど

 

 

心の扉はいつも閉めています。

もう、何年もずっと開けません。

 

 

閉めていれば、楽しい事もあまりないけれど

悲しいことは起こらないから安全なのです

そうやって、自分を守っています。

 

 

そんな人が

この世にはたくさん、たくさん、います。

 

 

そして、その様な状態の人々に共通しているのは、

 

『ダメな自分を、許せない』事です。

 

 

心を開いた時、叶えられなかった

親に、先生に、友達に、

何度も何度も、心を折られた

 

 

辛かった

悲しかった

恥ずかしかった

 

 

でも、認めたくない

認めたら、もっと辛くなる

早く、この感情から

逃げなくては…!!

 

 

傷つく自分は、許さない

涙が出ることは、許さない

弱い自分を、許さない

許せない、許せない、許せない、

 

 

ここから…消えたい

 

 

…期待しては裏切られ、期待しては裏切られた。

 

 

ほら、やっぱりダメだった。

そしていつしか人に期待をしなくなった。

期待しなければ傷つく事もないから。

 

 

しかし。

表向きは外側の出来事に感情的にならずに、上手く生きていると自分では思っていますが、これは臭いものに蓋をしただけの状態です。未処理の蓄積された感情は、潜在意識の中に存在しているのです…。

 

 

…どうでしょうか。

このストーリーが、ご自身に当てはまるでしょうか。

 

…これは、昔の私なんですけど(笑)

 

 

しかし、多くの人がこの状態です。自覚なく、生きています。理由がわからず、嫌なことが起きたりします。けれど、人生なんて、そんなものだし、それでも自分は衣食住ができていて、恵まれている方だ…と思い込んでいます。

 

 

この状態の方が、いきなりハートを開く事は難しいと、なんとなく想像できますでしょうか。自覚が無いので、そもそもスタートを切れません。しかし、変わろうと思うならば、まず、自分の傷を癒すことから始めます。

 

 

…地味なことに感じるかもしれませんが。

 

 

しかし、この作業なしに

ハートは開きません。

 

そして、この効果はパワフルです。

人生が反転していきます。