峠の茶屋的なアレ

 

 

基本的に、私は「受け身なタイプ」だと自分では思っています。対話した方の印象によって、「そうだ」と捉える方と「えー?そうかな?」と思われる方がいらっしゃると思うのですが、相手なりに会話をするタイプという表現の方が、合っているかもしれません。

 

お喋りするのが好きな方とでしたら「聞き役」に。無口な方の場合は、少し能動的に言葉を出す、みたいな感じです……。

 

最近は、いろいろな方とお話をさせていただく機会があります。(直傳靈氣のメニューの後半にカウンセリングの時間をとっている為)

 

なかなか、日常の中で、初めてお会いする方とじっくり一対一で会話をする機会って、無いのではないかな?と思います。なので、これはわりと、特殊な状況かもしれません。

 

特に、靈氣のあとは、靈氣エネルギーのおかげで、心も体もとても素直な状態になるので、場合によっては心のヒダに触れるような流れになる事もあります。

 

話のテーマも成り行きも、お客様次第です。

 

タイトルに書いた様に、まさに「峠の茶屋」のような…


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 旅人が休憩がてら、団子を食べながら、店員さんにお話を聞かせてくださる、というイメージですね。

 

誰しも、言ってみれば「人生の旅人」ですから、その時に置かれている状況もそれぞれですし、話し好きな旅人さんもいれば、思いを馳せながら黙って風景を眺めている旅人さんもいらっしゃるわけです。

 

ですが、お相手がどうであっても、自分としては常に「中庸」におり、良いとか悪いとかの判断をする事もありませんし(そもそも、良いとか悪いとか無いので)なんらかの方向性を示すものでもありません。「ふむ、ふむ、そう思われたのですね……」と状況を想像はしますが、それは「その方が感じた事」=「その方の認識している事実」……であって、真理とはまた違いますから、ただ「そう感じているんだな」と思うだけの、フラットな状態で聞いています。人それぞれ周波数ってありますし、その時の特融の波動もありますよね。それはその方の個性や状況であって、私とはまた違うわけです。なので同調はしません。

 

この、カウンセリングの時間にどんな会話になるのか、何を感じるのか、何か受け取れるものがあったのか、はたまた単純に話に花が咲いて楽しかったのか、わかりませんが、みなさんに「お話できてよかった」と思っていただけているので、良かったなぁ……と思います。

 

実は、私は高校生くらいの頃から、何故か人からよく相談をもちかけられました。その頃は、なんと言うか……「相手の欲しい答えがわかってしまう」という感覚があって、相手に喜んでもらえて、相手の背中を押すような事を言って、その人が元気になればいい……のような話の聞き方をしていたと思います。なので、本当に自分がそう思って言っているわけでは無かったと思うのですが、相談を受けた人からは、よく「心理カウンセラーみたいだね」と言われていました。

 

大人になってからは、わりと「ここぞ、という時に、背中を押すような状況」で、友人から相談をされることがありました。年齢を重ねるごとに、「相手の欲しい言葉を言ってあげる」というよりは、俯瞰した別の視点からのお話とか、より本質からのお話をするようになっていて、友人からは「パーっと霧が晴れるような…」そんな感覚になってもらえる様でした。ここでも「心理カウンセラーになったら?」と言われることもありましたが……( ̄▽ ̄;)

 

けど、今の私はどんな風か……?というと

 

「森」 ………(笑)


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森みたいな感じかな、と思っています(友人にも「私にとっての”森”」と評されました(笑)直傳靈氣のセミナーで、山口先生から教えてもらったのですが、縄文時代くらいの太古の人々は、具合が悪くなったら何をしていたかというと……「森林に入っていってじっとしていた」のです。これはどういうことか?というと、森林はプラーナが濃いので、まさに「靈氣エネルギーをいっぱい身体に流して回復を早めていた」という事です。

 

この時、「森」は縄文人に何をしているか?というと、「ただ、その場に居るだけ」で何かしてあげていたわけでは無いのです。そう、樹木が樹木としてただそこに立ち、生きているだけ。存在しているだけ。人間が勝手に、靈氣エネルギーを利用して、自分の身体の治癒や精神の回復に役立てているだけ。

 

 みなさんとお話をしていて感じるのですが、その人の性格や状況、置かれているステージによって、その時受け取れるものっていうのは変わってきますし、

 

人はみんな「こたえは自分で知っている」

 

……と、私は思っているので、ただ靈氣のように、ただ森のように、楽しくおしゃべりしているだけなのです。

 

それでも(だからか?)旅人のみなさんは、森で休憩していたら、なんか回復したー、さ、歩こ!みたいに元気に帰られる……(笑)素晴らしいですよね。それだけ、人間は自分で回復する力を最初から有している、という……。

 

心理カウンセラーになったらー?と言われる事がちょいちょいあり、その度に「( ゚Д゚)ポカン…??」となっていた私でしたが、ここにきて、こういう形で誰かのお話を伺うような展開になっており、「そういう事だったのか……」と、人生ワカランなぁ……と思ったりします。

 

意図のない自然のエネルギー「靈氣」のように……靈氣をしている中で自然とそんな風になっていた自分…。昔のように「相手が喜びそうなことを言う」ような意識は無く、ただ目の前に座って、ただ同じ時間を共有しているだけ、委ねているだけ、目の前の人の本来の力にお任せしているだけ。

 

そんな、峠の茶屋的な、森の樹木のような、「Slothの森療術所」です。