私は、多分HSPだと思うのですが、割と場の空気のピリつく時とか、その時の相手の精神状態とか、一瞬で感じ取ってしまいます。
それは、みんなそうなんだと思っていたのですが、必ずしもそうではなく、私が人の心理に敏感に反応しすぎていたらしい、と大人になってわかりました。
今でこそ、HSP(繊細さん)などと言われていますが、長年ただただ生き辛さを抱えていたような気がします。
そんな風に、人の感情に敏感であるが故に「とにかく、この場が和やかであるように」その一心で、険悪になりそうな空気を察知すれば素早くその人が心が和むような言葉がけをしたり、「ああ、それ以上言ったらマズイことになる」と感じれば直ぐさま、全く関係の無い質問をして高まるエネルギーをそらしたり、そんな風に場を調整して生きてきた気がします。
とにかく、私にとっては、誰かの苦しさや、恥ずかしさや、怒りや、悲しみなどを感知するといたたまれなくなるので、「逸らす」「和ませる」「調律する」をしていました。なので、ものすごく疲労が蓄積していました(昔の話です)
また、誰かが私の行動に対して「困ったり」「期待が外れたり」「ガッカリしたり」されると、もの凄く傷ついていて、どうすれば良かったのだろう……やり直したい……消えてしまいたい……のように胸が苦しくなりました。
5年前から、私の意識の覚醒が始まりましたが、初期の頃はそういう他人の感情にヤラれて精神が波打っていたと思います。
その頃から、自分の本当の氣持ちを受け入れる、ご自愛することを何よりも優先する生き方にシフトしました。
最初は慣れていませんから(むしろ逆に人の顔色に右往左往して生きてきた)ご自愛活動もえっちらおっちら一歩一歩という感じで、人から言われてようやく「え?これって我慢してた?」と気づくくらいでした。
ヨチヨチ歩きのご自愛さんは、まさに生まれ直して自分の氣持ちを優先することを始めました。ご自愛への道のりは長かった…それたけ自分の感情を虐げて生きてきたってことです。
しかし、日常の様々なネガティブ感情が、私に過去の我慢してきた記憶を知らせてくれました。
カッコよくない自分、情けない自分、優しくなんてない自分、ズルい自分、逃げる自分、見たくもない自分をその都度、その都度、全部まるごと何の条件もなく受け入れてきました。
そうしているうちに、だんだん「相手の課題は、相手のもの」と思えるようになり始めました。あとから知ったのですが、有名なアドラー心理学の「課題の分離」のいう考え方があった様です。
出来事を境界線として、相手の課題は相手のもの、私は自分の課題だけに対峙すれば良い、という感じでしょうか。
しかし、アドラー心理学は私にとってはやはり三次元的というか、自分へのエゴのコントロールを感じる部分があり、ちょっと方向性が私の好みではないです。
ヨチヨチ歩きのご自愛街道を進んでいた頃は、精神的にヤラれた…💦という場面では、ネガティブ寄りになりそうになった場合に「相手の課題まで勝手に引き受けない!!」と、意識して思おうとしていた節がありました。
しかし。
つい、最近気づいたのですが。。。
もちろん、HSP的な特徴はあるので、以前と同じく人の感情はわかるんですが……
意図せずとも
相手の課題を自分に取り込んでもいなければ、
そもそもそれ以前に
相手がどんな感情になっていようとも、その事によって自分の感情が揺れていない事に気づいたのです…!!ビックリ。
相手が怒りを感じようとも
相手が悲しんでいても
相手がどんな感情に苛まれていても
それはそれ、
何とも感じていない……。
そうなってみて初めてわかりました。
なぜ、そう思えたのか?というと。
私が、私の感じるあらゆる感情に対して、良いとか悪いとかの区分けもしていないし、全ての感情にそのままで良し!としているので、
相手がどんな感情をもっても、「可哀想」だとか「申し訳ない」とか、感じないのです。
そもそも可愛そうな人などこの世に存在しません。
相手がどう感じているのか、直接テレパシーのようにやってきても、もう揺れることも無く、刺さることもなく、
ああ、そういう感情なんだな……
いろんな過去の経験、バックボーンがあっての、今の感情なんだな……
それに良いも悪いも無いな……
それをどう感じていくのかも
その人の人生だな……
という感じで。。。
ですから
HSPだから、人の感情に敏感で、感情の変化にいちいち振られて疲れ果てる(もちろんわかりますけれども)のではなくて、その特性を有したまま、ラクに生きることができます。
テレパシーのように伝わってしまっても、苦しくなく、それが自分の人生を豊かにしていくパーツであったりもするのです。
自分のあらゆる感情に、全てOKを出す。
これが、すべての人が幸せを感じて生きる鍵🔑であると、確信しています。
そして、その鍵を使うかどうかも、本人に委ねられています………。