「言葉」を使うのならば

 

少し前の話なんですが

 

息子が最近、愛猫と戯れていないので(昔はくっついていた)

最近、あまり遊ばないね?と聞いたら

「だって、あいつら、喋らないじゃん」と。

 

それは、心からの本音ではないことも、私には感じ取れました。私の質問に、理由を考えて答えるのが面倒だったからだと思われました。

 

しかし、そこで敢えて会話を続けてみました。

 

 

「しゃべらないと、伝わらないってこと?」

…………「そりゃ、そうでしょ」

 

「じゃあ、人間は喋れるから、伝わるって事?」

…………「まあ、そうなるんじゃない?」

 

「ふーん、そうなんだ……」

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

私の感覚としては、犬や猫との方が、ストレートで伝わりやすいです(笑)

それは、彼らは「感じている事」と「態度や行動」が一致しているからです。

つまり、ウソがつけない(ウソをつくという概念も無い)

 

私は、幼い頃から、動物にしかハートを開けませんでした。

人間特有の「心とウラハラな言動」に敏感で、人間と居ると疲れがでて、とにかく一人で居る時間が必要で、家の中でも自分の部屋に籠りっきりでした。

 

動物は、いつもハートを開いて真っすぐに私を見つめてくれるので

彼らといるとようやくホッとし、言語にならない「愛」の伝えあいのような

コミュニケーションをしました。

 

……彼らから「愛」を、いつももらって、幸せを感じ、

また、こちらからも「大好きだよ、愛しているよ、ありがとう」という波動を放つ。

 

意外な事に、もらうばかりでなく、こちらから相手に感謝の波動を放つ事も、自分を満たす様でした。

 

エネルギーだけで、純粋に「愛を伝え合う」

言葉がないからこそ、心と行動が一致している存在だからこそ

できることです。

 

 

 

 

「言葉」というツールには無い、心と心のコミュニケーション、テレパシーの様なものかもしれません。だから、それを言語化すると、途端にウソっぽくなってしまします。

 

彼らに対して、無条件に心をオープンにできたのは、彼らがいつも私に対してハートを開いてくれているのが伝わるからです。

 

しかし、人間にはそうはいかない。

 

 

人間には「言葉」というコミュニケーションツールがある為に、

「言葉」を使って表現するように成り立っている。

 

けれど、この「言葉」というのは、かなり不完全なツールであって

自分の本心を完璧に表現することは、できない。

語彙力、表現力、話の構成力、いろんな技術をもってしても、

「ほんとうのキモチ」を伝える事はできない。

 

80%くらい上手く表現して伝えられたとしても、

受け取る相手は、その人の持っている概念というフィルターを通して相手の「言葉」を聞くので、伝えた80%を受けとってもらえるわけでもない。それどころか、伝えたつもりの事が「全く違うもの」に成り代わって受け取られたりもする。

 

 

「言葉」を使って

人間は、ウソをつくことができる

心と裏腹な事も言える。

状況を考えて態度を作れる。

 

 

こんな不完全な「言葉」を、

対人関係のメインツールとして扱い

心の100%を現わす事もできず

 

 

……しかも、実は「自分の心」を常に感じる習慣も無くて。

 

 

それは果たして、本当に心を表現した言葉なのか?

かなり疑わしい。

 

 

あるいは、恐れからか、自分の心を表現して伝えられもせず

頭の中の妄想で相手の氣持ちを作り上げて

勝手に怒ったり、勝手に困ったり、勝手に悲しんだりして

 

 

だけど、

そんな不完全なツールだけれども、

人間に「言葉」が与えられている以上

それを使って

心を伝えようと頑張ってみるしかないし、

 

 

そもそも不完全なツールなんだから

言葉の技術を磨いて、どう表現すれば理解が得られるか?よりも

 

下手くそでも、時間がかかっても

相手にどう思われるか先回りして取繕うよりも、

自分の「本当のキモチ」を現わす努力をする方が大切。

 

それが「伝わる」一番の方法だと思う。

 

 

やっぱり、伝わるのは

「本音」だけだと思う。

 

「目線」や「声音」や、発するオーラからも、嫌というほど伝わる。

そういうのって、ウソつけないでしょう?

 

犬や、猫と、同じ。

シッポを巻き込みながら、喜ぶとかできない。

 

「心」と、「現れ」を一致させること。

そこに捻じれがないこと。

 

 

人間の場合は、恐れから無意識に捻じれているヒトが多いです。

そこを、一致させる。

 

 

自分のキモチを優先させる。

キモチを表現することを自分に赦す。

 

本音を伝えても、大丈夫だった……という経験を重ねる。

少しずつ怖さを手放す。

 

そんな風に生きようとしているヒトとのコミュニケーションは

氣持ち良いです。。。動物と接している時のように

ストレートに伝わります。

 

 

そんなヒトが増えてきたらいいなと思います。