猫と靈氣(レイキ)

 

 

四月の終わりに、うちの猫さんの避妊手術をしました。

 

いろいろな考えの方がいらっしゃると思いますが、私はずっと、健康な身体にメスを入れる事に抵抗がありました。不要な臓器などありません。人間の女性に対して「あなたは結婚しないのであれば、避妊手術をしたら良いですよ」と言いますか?人間と動物は違いますか?私はそうは思いません。。。

 

家に居る猫は、恋の相手と巡り合うチャンスも無く、発情期に切ない声でナァーオ、ナァーオーーーと泣き続けます。

 

よく目にするのは、「妊娠の機会もないのに発情を続けるのは、猫がストレスであり、むしろ可哀そうだ」とか、「望まない妊娠を避ける為」とか、「子宮や卵巣を取れば、その後に病気のリスクを防げる」というものです。また、保護猫活動ではノラ猫さんに避妊去勢手術をして、耳を桜のように切り込みを入れて、「この子は妊娠して子猫を生むことはないので、地域猫として存在させてください」という取り組みもあります。

 

いろんな立場の人がいて、いろんな考えがあって、それらすべて、それぞれの立場から猫さんに対する愛からの行動であることを、理解しています。

 

もともと手術はさせたくないと思っていた私が、避妊手術をさせたのは、一緒に住んでいるワンコのストレスが極限まで高まってしまったからなのでした。発情期が、昨年から収まらず、短いインターバルを置いて半年近く続き、その間ずっとワンコ(メスなのですが)挑発というか、鳴いたり、くっついたりし続けて、ワンコが眠れずいつも吠えてストレスがMaxになり………。

 

野生の動物であれば、自然な状態で良いけれど、家の中で社会生活を送る家猫になったからには、全ての生物(人も動物も)がよい精神状態で暮らせることを考えなくてはいけない……のかも、、、と思いはじめ、、、家族と相談して今回避妊手術をする事にしたのでした。

 

多くのご家庭の猫ちゃんは、避妊手術をされると思いますし、何事もなく無事に帰ってくると思います。。。

 

しかし、うちの猫さんは、退院して2日たっても元氣がなく、、、私も初めての事で、徐々に元氣を取り戻すのだろうな…と、靈氣をしながら様子をみていました。しかし、ずっと動かず、固まっていて、やっぱり様子がおかしい!!となり、病院へ。

 

急性腎不全でした……。

 

計測不能なくらい、数値が悪化し、即入院。

 

 

私は、後悔して、自分を責め、私が手術をしようと言ったから!!私があんなに健康で元氣だったマリンを死なせてしまうかもしれない!!……もう、苦しくて、苦しくて、ワンワン泣きました。ごめんね……ごめんね……と抱きしめながら、やり直したい、過去に戻って手術をしない選択をしたい、と。

 

入院中、ずっとずっと、家から遠隔で靈氣を送り続けました。動物病院にレイキティーチャー仲間さんが勤務しており、彼女も直接マリンにレイキをしてくれました。私のティーチャーである白石庸子さんにもお願いし、遠隔レイキを送ってもらいました。

 

苦しい私は、冷静な状態ではいられず、ただただ、息をするのも辛い状態でした。思考はネガティブになり、様々な思いが浮かんでは消えていきました。よく聞く「望まない妊娠」とは、「誰が望まない」のだろう……それは、人間が望まないという事ではないだろうか。猫は本能のままに生きているのだから、身体の準備が整えば子孫を増やす行動にでるのは自然の摂理だ。猫が増えて困るのは人間であり、結局、人間は自分達が過ごしやすいように、環境を自分たちの都合の良いようにコントロールして生きる事を是としているわけで、全てが人間のエゴではないのか。。。

 

そんな事を考えながら、それでも、決断したのは私であり、私のせいで取り返しのつかない事になってしまった事で、心は乱れました。

 

「靈氣」は、

 

自分を「空(くう)」にして、リラックスして、ただ「ボーーーーッ」と手を充てると、よくよく流れていきます。「治してやろう!」とか「私の力で何とか!」とか、そういう変な念を込めない事がとても大切で、最善の事が起きているのだ…と、「天」に、「靈氣」に、そして受け手の身体に全てを任せ、委ねる。

 

私はこれがとても得意で。お客様に対して、いつもリラックスして、手をあてています。靈氣と身体を繋ぐ、ただのクリアな太いパイプになっています。そうなのです。いつもはそうなのです。

 

しかし、今回は、どうしても、どうしても、「願い」が込み上げて消えませんでした。「どうか、どうか、神様、マリンを助けてください」と願わずにいられませんでした。神様に願う、、、そういう、外側の何かにすがるような思考は、自分には無いものだと思っていました。。。

 

このままでは、私の「心配」や「願い」が入り込んで、純粋な氣持ちの良い「靈氣」を送れていないかもしれない……それで、白石庸子さんにもお願いしたのです。。。

 

ただ、それでも、「今、目の前に居ないマリンに対して、私には、やってあげられる手を持っている」その事実が、どれだけ私を救ったでしょう。遠隔を送ることが、本人の為でもあり、また送り手の私の心も癒してくれました。離れている存在に対して、できる事があるって、「安心」に繋がります。「安心」は……とても、大事です。

 

翌日、入院中のマリンを家族で見舞いに行きました。点滴の効果がでてきて、数日で一番、眼に力があり、家族に対して反応してくれました。私達は心底安堵し、きっと良くなる!!と確信しました。

 

病院の方にお世話になり、3日の入院で数値が正常に戻り、退院となりました。その後に、また数値が上がり、通院点滴に通う日々になりましたが、その間は、家でずっと何時間も直接手をあてて靈氣をしました。

 

猫と靈氣(レイキ)

 

猫さんは、とっても敏感です。私の手が強くビリビリきている時……、身体に電気が走ったかのように、手足がピャッ!!と動いたりします。

 

グッタリしている時……、私の手をずっと受け入れてくれています。そして、靈氣がたっぷり入って、少しラクになってきた時は、ウーーーーン!!と身体を伸ばして、グルグル……グルグル……と喉を鳴らし始めます。

 

靈氣が、猫さんにとって、良い作用をしている事を確信しました。

 

たくさん、たくさん、毎日、靈氣をし続け、ようやく5月21日に検査で通院終了となりました。

 

 

それでも、数値的にはギリギリOKというところで、腎臓にはまだ弱く反応が残っており、これからも靈氣を続けようと思っています。(慢性腎不全に移行しないためにも)

 

猫さんは、靈氣をたくさん、たくさん、浴びる経験をして、靈氣が身体にとって良いもの、とても心地も良いもの……だとわかったみたいです。

 

今日も、昼寝している猫さんに靈氣をしたのですが…。手を充てた瞬間から、私の脳がブワワーーーっと開く感覚があり、両手は電氣のように振動し、両足にまでビリビリが及び、私の身体全体が、靈氣エネルギーと共振している感覚でした。猫さんの身体と、私の身体が繋がった同じもののように思われ、靈氣と猫と私が共振しているのです。

 

私は、ボーーーッとしながら、身体全体が振動して、とても幸せな氣持ちで、猫さんは氣持ちよさそうに靈氣を受け入れて、幸せそうに眠っていて、ああやっぱり、靈氣って素晴らしい。靈氣にありがとう……と。

 

人に靈氣をするときも、このように、強く共振することがあります。その場合は、私の感覚では、相手の方が具合が悪いほど靈氣が多く流れるから共振する……という感覚ではなくて、相手の方が「委ねて、リラックスしている」時に、その様な事になりやすいと感じています。

 

なので、リピータさんとか、そうでなくても常に身を委ねて自然体で生きている人……とかは、最初に頭に手をおいた瞬間から、この氣持ちのよい共振が始まります。

 

猫さんと、靈氣と、私。

 

私の「心配」が無くなった事で、今日のように心地の良い、幸せな共振の三重奏になったのでしょう。

 


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