「丹田」が大事……って、よく聞くと思うんですが、どれだけの人がこの「丹田」を知覚して生きているかというと、それはほとんどの人がよくワカラナイと思うんです。
ここ数か月は、私のテーマは「丹田」でして、それは人に靈氣を教える立場になってから、「丹田を圧迫しないように座り……」のような文言をお伝えする場面がわりとあるのです。
そこはサラッと流せばいいのかもしれませんが、私はこの「丹田」がとにかく氣になってしまって、、、と言うか、自分自身が「丹田」を知覚して生活していないのに、言葉だけで人に伝える事にモヤモヤした違和感がぬぐえなかったのでした。
そうしていると、眼にする情報の中に「丹田」に関するものが集まって来ました。
そもそも、「丹田」というのは臓器の名前ではないので、開腹したらそこに在る、というようなものではありません。体内に宿るエネルギーのような、眼には見えないけれど在るというような、漠然としたものです。
しかも、どうやらこの「丹田」は誰にでも在るのではなくて、意識して作っていくもののだと言う人もいます。その為には「丹田呼吸法」をしてみたり、丹田があると言われる臍下のエリアをちゃんと機能させられるように、それらを囲むインナーマッスルを鍛えたりして、丹田を育てる……というような表現をする人もいます。
私も、呼吸法やインナーマッスルトレーニングをしたり、仙骨を立てる意識を持ったり、ここ数か月はそんな風にして自分なりに「丹田」の知覚を意識して生活していました。
仙骨を立てる、というのはとても良いと思います。
姿勢を良くして、と言われると胸を張って見たり、気を付け!!をしてみたり、カチンコチンになって、何が良い姿勢なのか分からなくなり、肩こりが酷くなったりします。
しかし、ただ「仙骨を立てる」を意識すると自然と背筋が伸び、上半身がラクになります。舌の位置も正常になり、これにより私の骨格はだいぶ変化しました。脳~背骨~仙骨というラインが正常になると自律神経もちゃんと働くようになります。
しかし、調子に乗ってインナーマッスルトレーニングを追加して頑張っていたら、ある日「ぎっくり腰」になってしまったのです……。ある時を境に、調子よかった体調も何だか変な感じになってきて、あれ、、おかしいな、おかしいな、、、、となってきてのぎっくり腰。
靈氣やテルミーで痛みは無くなって来たけれど、やはり何かがおかしい………。
そんな時の私のお助けは「悠々整体」の木元先生です。
一年ぶりに施術に伺うと、私の足や骨盤など、いろんなところがガチガチにロックがかかっていました…。
先生に、丹田について質問したり、いろんなお話を伺っているうちに、みんな「丹田、丹田」って「丹田が大事」とか簡単に言うけど、実は人によってその位置は違う……という事がわかったのですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
ちなみに、私の中心は臍下の丹田ではなくて、もっと上の「ミゾオチ」あたりにあるそうです。ミゾオチが私の中心で、ミゾオチに力が入っている事により、その他が緩む、本来の動きができるそうなのです。
膝にミゾオチを乗せるように立つと、自然と力む事なく立つことができ、一歩踏み出す体重移動も楽々です。
これが「骨盤」と意識するともう固まってしまうそうなのです。私はここ数か月、常に骨盤を意識していましたら、凄く頑張って身体をロックしていた様です。
家に帰ってからまた調べてみたのですが、「ミゾオチ」のあたりと言うのは、丹田の中でも「中丹田」と呼ばれるエリアの様です。「上丹田」は頭、「中丹田」は胸郭、「下丹田」は骨盤と大きく3つの丹田があるみたいなんですね。みえないエネルギーの話、概念の話ですが、それぞれ別の役割があり、どれも大切な丹田。
だけど、「丹田」という概念だけに囚われていると、本当の意味で心身のポテンシャルを発揮できる状態から外れていく場合もある。
それよりも、どこが自分の重心なのか、何が私の真っすぐなのか、それを知って「自分にとっての自然な姿勢」で生活していると、結果的に身体にとって良い姿勢になっていて、自律神経が働き、内臓の働きも正常になり………。
丹田ありきで自己をコントロールしていくのではなく、自分らしい姿勢で生きていたら丹田を使えていた……の方が早いし、健康的だなと思いました。
何がその人にとっての真っすぐなのかというのは、本当に人それぞれなので、たまたま臍下の丹田の位置がバッチリ合っていた人を除いて、そこを意識すると体調を崩す人はたくさんいるそうです。
これは、プロに見てもらわないとその人のタイプは解らないので、機会があったらそういうのがわかる人に見てもらう事をオススメします……。